交通事故により受傷し、傷跡が残った場合、醜状障害として後遺障害等級が認められる可能性があります。

交通事故が原因で受傷し、一定期間、通院や入院等しているにもかかわらず、交通事故により生じた身体の不具合が改善されないことがあり得ます。このように、医学的に適正な治療を行ったにもかかわらず、症状が変化しない状態になることを症状固定といい、身体に残った不具合のことを後遺障害と言います。

この点、交通事故により受傷したことで、顔面等に傷を負い、通院等をしても傷跡が残ったままになってしまうことがあり得ます。

そして、後遺障害の認定の際の基準となる、自動車損害賠償保障法施行令の後遺障害等級表において、上記のような傷跡が残った場合についての障害等級認定基準が定められています。上記基準の一部について具体的に述べると、例えば、「外貌に醜状を残すもの」については12級、「外貌に相当程度の醜状を残すもの」については9級と定められています。

この点、上記基準に挙げられている「外貌」とは、頭部、顔面部、頚部等の、上肢及び下肢以外の日常露出する部分のこというものと規定されています(上肢及び下肢の傷跡等は外貌にはあたらず、上肢及び下肢の醜状については外貌の醜状とは別個の基準が設けられています)。

そして、12級における単なる「醜状」とは、例えば、顔面部については10円硬貨大以上の瘢痕又は長さ3センチメートル以上の線状痕と規定されており、9級における「相当程度の醜状」とは、原則として顔面部の長さ5センチメートル以上の線状痕で、人目につく以上のものと規定されています。

この点、ご相談者様に残っている傷跡を、これまで述べてきた後遺障害の認定基準にあてはめて考えた場合、ご相談者様は顔面部に4センチメートルの傷跡が残ったということですので、「外貌に醜状を残すもの」として、後遺障害等級として12級が認められる可能性があります。

より詳しいことにつきましては、一度、後遺障害・交通事故の実務に精通した弁護士にご相談下さい。