クレーン車のクレーンの操作による事故で怪我を負った場合でも、自賠責保険が適用されます。

交通事故の形態には様々なケースがありますが、例えばクレーン車のような特殊車両による交通事故もあります。ここで、クレーン車などが走行中に交通事故を起こしたというケースなら、もちろん自賠責保険が適用されます。

しかし、クレーン車のクレーンを操作中の事故に関しては、「走行している際の事故ではないから、自賠責保険は適用されないのではないか」と疑問に感じる方もおられると思います。

この点、自賠責保険が適用されるのは、「車両の運行によって、第三者の身体を害したとき」とされていますので、「運行」とはどういう意味なのかが問題になります。

一般的には、「運行」という言葉は、走行している状態だけをいうものとも思えます。しかし、実務では被害者保護の観点から、ここにいう「運行」という言葉の意味はかなり広く解釈されており、走行に限定されておらず、クレーン車のクレーンの操作なども含まれています。そのため、クレーン車が走行しておらず停車した状態で、クレーンを操作しているときの事故にも、自賠責保険が適用されることになります。

他にも、ドアの開閉時の事故や荷物の積み下ろし時の事故も、車両の「運行によって」という要件を満たすとされています。

もっとも、加害者が免責事由の存在を立証できた場合には加害者が運行供用者責任を負わなくなるなど、他の要件が問題になる場合もあります。
詳細に関しては弁護士にご相談下さい。