自動車が故障してしまったときは、修理をするための整備工場に運ぶために「けん引ロープ」を使用することがあります。

けん引ロープを使用するときには、けん引車・故障車ともハンドル操作をするために、運転手が乗り込むことになります。

この状態で交通事故を起こしてしまったときの当事者は、けん引車・故障車のいずれになるのか?で問題となることがあります。

例えば、けん引ロープの存在に気付かずに、バイクを巻き込んでしまい、故障車でバイクの運転手を引いてしまうケースがあります。

このときは、けん引車・故障車ともハンドル操作をしているので、いずれの車両も当事者となるケースになります。

これに対してJAFの車両などのような吊り上げて牽引するタイプのケースでは、故障車のハンドルは固定された状態になり、故障車に人が乗り込む必要はありませんので、けん引車が交通事故の当事者となります。

この吊り上げて牽引している状態の故障車は、トラックの積み荷と同じように考えられますので、故障車の自賠責保険や任意保険に請求するべきケースとは異なります。

けん引中の交通事故は、交通事故の中でも珍しいケースになりますが、それぞれの責任の所在などは明確に区別する必要があります。