交通事故や高所からの転落などで骨盤を骨折するのが骨盤骨折です。骨盤の下の臓器や動脈を損傷するとさまざまな後遺障害を発症することがあります。
Q.骨盤骨折とは?

A.交通事故や高所からの転落などで骨盤を骨折するのが骨盤骨折で、周辺の動脈を損傷して大量出血を起こした場合は大量出血を伴うので命に関わる危険な骨折です。

骨盤は、体の根幹を支える役割の他に、その大きな骨の下の臓器を保護する役割も果たしています。
骨盤の下には、S状結腸や直腸、肛門、膀胱、尿道などがあり、女性はさらに子宮、卵巣、卵管、腟があるので、骨盤骨折をすると、骨の損傷のみならず、骨盤が保護している臓器や、臓器の周辺の動脈の損傷の程度が問題になります。

骨折の診断はレントゲンやCTで行いますが、骨盤部に血液を供給する内腸骨動脈を損傷すると大量出血をして出血性ショックを起こすことがあるので非常に危険です。
骨盤を強打して疼痛がある場合は、ただちに適切な診断を受ける必要があります。
出血性ショックが認められた場合は、ただちに塞栓術による止血を行います。

骨盤骨折によって膀胱や大腸などを損傷したために合併症を発症した場合は外科手術を行います。
骨盤骨折による後遺障害は、骨盤骨折の変形、足の短縮、可動域の制限などのほかに、骨盤骨折が周辺の臓器の機能に影響を及ぼすことによるさまざまな後遺障害があります。