交通事故などが原因で股関節に強い力が加わって股関節が脱臼するのがの外傷性の股関節脱臼で、受傷後ただちに手術をしないと大腿骨頭の壊死による後遺障害になる恐れがあります。
Q. 股関節脱臼とは?

A.股関節脱臼は、先天性のものと外傷性のものがあり、交通事故などで股関節に強い力が加わると、外傷性の股関節脱臼を発症することがあります。
股関節は、骨盤と大腿骨を接続する関節です。「大腿骨頭」という丸くてなめらかな骨と寛骨臼(かんこつきゅう)という骨盤の一部を形成するくぼみのある骨にはさまれている関節です。股関節脱臼をすると関節が動かせないので足を動かすと激痛を感じます。

股関節脱臼を起こしたら、ただちに整形外科で治療を受けます。
脱臼だけの場合は、医師が手で股関節を正しい位置に戻す整復法を試みますが、脱臼骨折の場合は、骨折個所に金属のプレートを挿入して骨を固定するなどの手術を行います。
骨を固定するのが難しい場合や、高齢者で股関節の治癒が期待できない場合は、人工関節を挿入する手術を選択します。

脱臼だけであれば後遺障害が起こることはまれですが、脱臼に骨折を併発していると坐骨神経損傷を発症して後遺障害が残ることがあります。

外傷性の股関節脱臼で大事なのは、受傷後、ただちに手術をすることです。
股関節脱臼をして24時間以上手術をしないで放置しておくと、大腿骨頭部の血流が途絶えて大腿骨頭壊死を起こす可能性があります。