大腿骨頭壊死は、股関節脱臼などで大腿骨頭付近の血管を損傷したため、大腿骨頭に血が通わなくなって、骨の組織が壊死(えし)と呼ばれる死んだ状態になる症状です。

Q. 大腿骨頭壊死とは?

A.大腿骨頭壊死は「大腿骨頭(だいたいこつとう」に血が通わなくなって骨の組織が「壊死(えし)」と呼ばれる死んだ状態になる症状です。

大腿骨頭を受傷して、大腿骨頭につながっている3本の血管のうちのいずれかを損傷すると、大腿骨頭が血液から栄養や酸素を受け取れなくなるので、骨頭の組織が死んでしまいます。
これが、大腿骨頭の脱臼により大腿骨頭壊死が起こる理由です。

自動車の運転者や助手席の同乗者が自動車の衝突事故に遭うと、膝を曲げて座席に座った姿勢で座席前方のダッシュボードに膝を打ちつけ、股関節脱臼や寛骨臼骨折を起こすことがあります。
特に、後方脱臼といって、大腿骨が関節包を突き破って後方に押し上げられる脱臼が多く見られます。
股関節の脱臼や大腿骨の骨折は、受傷直後に緊急手術を行うことが望ましく、治療が遅れると予後不良を発症する確率が上がります。

大腿骨頭が壊死すると、痛みは股関節、臀部、太もも、膝などに広がり、股関節が正常に動かなくなる後遺障害を発症します。

なお、厚生労働省の特定疾患に指定されている特発性大腿骨頭壊死症は、膠原病や大量飲酒などが引き金で起こる病気で、外傷が原因で発症する大腿骨頭壊死とは違う病気です。