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自転車で交通事故に遭われ、受傷された被害者の方へ

第1 自転車事故での留意点

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自転車に乗って四輪車と衝突した場合、自転車の運転者は、地面に投げつけられ、重傷を負う可能性が高くなります。これは、四輪車同士の事故に比べて、頭部を強打する割合も高い傾向にあります。

 

この点に関して、自転車の運転者は、頭部を強打した場合、後遺障害として高次脳機能障害にあたらないか留意する必要が生じます。
 

 

また、自転車と四輪車との事故の場合に利用を検討すべき弁護士費用特約について詳述したいと思います。
以下、高次脳機能障害、弁護士費用特約の順番に説明していきます。
 

第2 高次脳機能障害について

1 定義

高次脳機能障害とは、病気や事故(脳外傷)によって脳が損傷されたために、認知機能に障害が起きた状態をいいます。高次脳機能とは、知覚、記憶、学習、思考、判断などの認知過程と行為の感情を含めた精神(心理)機能を総称するものです。

 

2 要件

自賠責保険においては、以下の各所見を総合的に検討して、脳外傷(ここでは「脳の器質的損傷(障害)※1」を意味する)による高次脳機能障害であるかが判断されています。

 

(1) 交通外傷による脳の受傷を裏付ける画像検査結果があること
 交通外傷による脳の受傷とは、外力作用に起因する脳の器質的病変が生じていることをいいます。この点で、非器質的精神障害※2と自賠責保険で障害認定の対象とされる脳外傷による高次脳機能障害は峻別されるのであり、このためには、画像所見が重視されています。

 

器質的病変が生じていると認定するための画像所見については、以下の点に留意すべきと考えられています。

 

 CTやMRI画像での経時的観察による脳出血(硬膜下血腫※3、くも膜下出血※4などの存在とその量の増大)像や脳挫傷痕の確認があれば、外傷に伴う脳損傷※5の存在が確認されやすいとされています。 

 

CTで所見を得られない患者について頭蓋内病変が疑われる場合は、受傷後早期にMRIを撮影することが望ましいとされ、平成23年3月に損害保険料率算出機構が公表した「自賠責保険における高次脳機能障害認定システムの充実について」(以下「平成23年報告書」という)においては、受傷後2~3日以内にMRIの拡散強調画像DWIを撮影することができれば、微細な損傷を鋭敏に捉える可能性があることが指摘されています。

 

 しかし、上記のような脳組織の形態や組織状態を撮影する検査方法では、DAI(びまん性軸索損傷※6)の発症を確認することは困難なことが多いとされています。なぜなら、DAIは、大脳白質部内部に張り巡らされた神経コードの広範な断線が推定される症状であるが、神経コードそのものは、現在の画像技術では、撮影できないからです。

 

そこで、事故後ある程度期間が経過した時点で、MRIやCT検査※7により、脳室の拡大や脳全体の萎縮が確認されれば、神経コードの断線(軸索の組織の傷害)が生じたことを合理的に疑え、出血や脳挫傷の痕跡が乏しい場合であっても、DAI発症を肯定できるものとされ、自賠責保険の障害認定実務はこの考え方で運用されています。
 
(医学用語の説明)
※1「器質性の障害」とは,脳外傷や受傷による脊髄損傷など外部からの物理力が加わって身体組織が変化を起こし,異常状態が発生するものをいいます。 

 

※2「非器質性の障害」とは,脳組織や脊髄などの神経組織や他の身体組織に変化がないのに,異常な精神状態や身体的異常が発生するものをいいます。  
「非器質性精神障害」とは,脳組織に器質的異常が確認できないが異常な精神状態が発生していることをいいます。PTSDもこれに分類されます。 

 

※3「硬膜下血腫」とは、橋静脈や脳表の動静脈が損傷して,血液が硬膜とクモ膜の間 (硬膜下腔) にたまった状態をいう。外傷後2~3日以内に発病する急性のものと,それ以上の期間を経て発病する亜急性や慢性のものがある。

 

※4「外傷性くも膜下出血」とは、内部の血管の構造や血流の問題でなく、頭部の怪我によって発生する脳出血のことです。くも膜というと、血管の瘤の破裂によって起こるものと考えがちですが、実は外部による刺激によっても起こる確率が非常に高いので注意が必要です。

 

※5「脳挫傷」とは、外傷による局所の脳組織の挫滅(ざめつ)(衝撃によって組織が砕けるような損傷)を脳挫傷と呼びます。通常、脳挫傷はある程度の出血を伴い、出血が塊になって血腫(けっしゅ)をつくれば、その部位に応じた病名(外傷性脳内血腫など)もつきます。
その原因は、頭部を打撲した衝撃によって、打撲部位の直下の脳組織が挫滅します。打撲部位と反対側の脳挫傷を来すこともまれではありません。

 

※6「びまん性軸索損傷」について
脳実質は、頭蓋骨の中で髄液腔の中に浮かんでいるような状態で存在します。交通事故等で頭部を強打した場合、力学的に並進運動をしている脳実質が頭蓋骨内面で破壊を受けます。

 

また、脳実質は、灰白質(脳の表面の神経細胞のいるところ)や白質(灰白質の内側にあって神経細胞の連絡路)、血管などで構成され、その性状は一様ではなく、実際の頭部外傷時の脳の働きは単純に一方向ではなくて大なり小なり回転性の運動が作用します。この回転性の加速度衝撃の際、脳実質に大きなひずみが生じて組織的に力が働き、この力は周辺に行くほど大きくなります。

 

このような頭部の回転加速度衝撃によって生ずる広範囲の脳損傷をびまん性脳損傷といい、びまん性軸索損傷は、加速度衝撃による軸索の伸展と断裂が基本的病変であるとされています。

 

※7脳のMRIとCTの使い分けは、
一般に、MRIは脳の病気の発見と診断に最も適した画像診断法です。特にCTによる検査が困難な領域(後頭蓋窩、小脳など頭蓋の下側の後方部分)では、MRIはCTよりはるかに多くの情報を得ることが出来ます。 

 

また、腫瘍や他の疾患では、MRIはCTよりも明瞭に病変を検出することができます。白質にのみ病変を生じる疾患、例えば多発性硬化症でも、MRIは高い精度で病変を検出することができるのです。
ただ、脳MRIでもいくつかの欠点があります。MRIでは、急性の出血がCTほど明瞭に描出されないことです。

 

また、検査中は患者さんのそばで様子を観察するのに適さないことと検査室内が強い磁場領域であるため、心電図などのモニタリング機器が使えないことために急性外傷患者さんおよび様々なバイタルサインのモニタリングを必要とする急性患者さんには、適した検査といえないことです。
このような場合には、MRIよりもCTのほうが適した検査といえます。
 

(2) 一定期間の意識障害が継続したこと

この目安がきわめて重要です。
脳神経外科では、意識状態を検査することが脳機能を推定する重要な物差しとなります。

 

一般に多用されている検査はJCS(ジャパン・コーマ・スケール)です。また、GCS(グラスゴー・コーマ・スケール)も用いられています。

 

受傷直後において、半昏睡~昏睡で開眼・応答しない状態(JCSが3~2桁、GCSが12点以下)が6時間以上継続すると、後遺障害発生の恐れがあるとされています。また、健忘症あるいは軽度意識障害(JCS1桁、GCSが13~14点)が少なくとも1週間以上続くと障害発生の可能性が出てくるとされています。

 

自賠責保険ではこれらの意識障害が確認される事案を、脳外傷による高次脳機能障害が残存する可能性のあるものとして審査する対象としています。

 

なお、平成23年報告書が確認しているように、この数値は高次脳機能障害発生の診断基準あるいは判断基準ではないから、「この数値の水準に達しないから外傷性の高次脳機能霜害が発生したとは認定しない、あるいは、水準に達しているから発生していると認定する」という取り扱いがなされるものでないことに注意する必要があります。
 
※ JCSとGCSについて
JCSとは…
意識障害のレベルを痛み刺激や呼びかけに対する反応の有無などによって評価する分類方法。3−3−9度方式とも呼びます。
 
Ⅰ.覚醒している(1桁の点数で表現)
0 意識清明
1 見当識は保たれているが意識清明ではない
2 見当識障害がある(ここがどこか、周りの人が誰かわからない)
3 自分の名前・生年月日が言えない
☆JCSの2と3は紛らわしいが、自分が病院にいることや医療者に囲まれているなど変わりゆく状況が理解できなければ2。自分の名前など普遍的な事がわからなくなってしまったら3と考えられています。
 
Ⅱ.刺激に応じて一時的に覚醒する(2桁の点数で表現)
10 普通の呼びかけで開眼する
20 大声で呼びかけたり、強く揺するなどで開眼する
30 痛み刺激を加えつつ、呼びかけを続けると辛うじて開眼する
 
Ⅲ.刺激しても覚醒しない(3桁の点数で表現)
100 痛みに対して払いのけるなどの動作をする
200 痛み刺激で手足を動かしたり、顔をしかめたりする
300 痛み刺激に対し全く反応しない

 

少し詳しく説明すると
まず、負傷者に近づいた時に目を開けていたらⅠ(=覚醒している)
 
続いて本人と話をして、
はっきりしない→1
周りのことがわからない(見当識障害)→2
自分のことすらわからない(名前、生年月日など)→3
 
最初に目を開けていなくて刺激すると覚醒する場合はⅡとなる。
呼びかけで反応する=10
大きな声で反応する=20
刺激すると反応する=30
 
そして刺激しても覚醒しない場合はⅢ桁という扱いになる。
100 痛みに対して払いのけるなどの動作をする
200 痛み刺激で手足を動かしたり、顔をしかめたりする
300 痛み刺激に対し全く反応しない 
 
上記から、JCSは桁が大きければ大きいほど危険な状態といえます。
 
GCSとは、
開眼、言語、運動の3つの状態をそれぞれ点数化して意識レベルを分類したもの。正常では15点、深昏睡では3点となる。
 
E:開眼 
4点 自発的に  (もしくは普通の声掛け)(自然と開眼)
3点 音声により (強めの声掛け)(さんざん声かけて開眼)
2点 疼痛により (痛み刺激)(つねって開眼)
1点 開眼せず  (何しても反応なし)
☆Eの3点と4点は紛らわしいが、「声掛けで開眼した」人を全部3点にしてはならない(そうすると寝ている人全員がE3点となってしまう)。自発的に15〜20秒ほど開眼してる人はE4点にする。
 
V:発語 
5点 見当識良好 (普通に会話できる)(ごくふつうに会話)
4点 会話混乱  (会話ができるが見当識障害がある)
3点 言語混乱  (発語はあっても会話ができない)
2点 理解不明の声(なにかうなっている、聞きとれない)
1点 発語せず  (何しても反応なし)
 
M:運動機能 
6点 命令に従う   (指示通りに体を動かす)
5点 疼痛部認識可能 (痛みを感じたら払おうとする)   
4点 四肢屈曲反応逃避(末梢部の痛みに対し逃避反射が出る)
3点 四肢屈曲反応  (痛み刺激で除皮質姿勢)
2点 四肢伸展反応  (痛み刺激で除脳姿勢)
1点 まったく動かず (何しても反応なし) 
 
 

(3) 一定の異常な傾向が生じていること

脳外傷による高次脳機能障害の残存を疑わせる異常な傾向が、頭部外傷を契機として発生していることが必要である。異常な傾向の具体例として、次のようなものが指摘できる。
 ① 感情の起伏が激しく、気分が変わりやすい
 ② 場所をわきまえずに怒って大声を出す
 ③ 話がまわりくどく、話の内容が変わりやすい
 ④ 服装、おしゃれに無関心か不適切な選択をする
 ⑤ 性的な異常行動や性的羞恥心の欠如がみられる
 ⑥ 並行して作業することができない
 ⑦ 周囲の人間関係で軋轢を生じる(一般的に知能検査での成績が悪くても言語機能があまり落ちていないこともあるので、注意が必要)一般に、「人が変わった」「嫌な奴になった」「変な奴になった」「親友が離れていった」との変化がある場合は、要注意です。
 
精神面の異常だけでなく、身体機能の異常にも着目する必要があります。
 ① 起立障害・歩行障害
 ② 痙性片麻痺などが併発している
 ③ 漏らさないようにしなければと分かっていても尿失禁がある(漏らしているかどうか分からない脊損とは違うもの)
      
これらの異常は、その発症時期などに照らして、内因性の疾患等、他の原因で生じたものでないことが確認される必要があります。平成23年報告書では、「頭部への打撲などがあっても、それが脳の器質的損傷を示唆するものではなく、その後通常の生活に戻り、外傷から数ヶ月以上を経て高次脳機能障害を思わせる症状が発現し、次第に増悪するなどしたケースにおいては、外傷とは無関係の疾病が発症した可能性が高いものといえる」とされています。
 

 

第3 弁護士費用特約

ある保険会社の約款によると弁護士費用等担保特約とは、相手自動車(四輪車だけではなく、原動機付自転車を含む)の所有、使用又は管理に起因して、被保険者が、①身体の傷害、後遺障害、死亡について損害賠償請求をする場合②財物の滅失等に起因する損害賠償を請求する場合において、弁護士に委任したことにより生じた費用に対して保険金が支払われる保険であると説明されています。

 

ただし、支払にあたっては、保険会社の同意を得ることが要件です。
  
この約款からすると、相手の自動車や原動機付自転車による事故であれば、対物事故の請求でも、対人事故の請求でも、過失割合でもめている場合でも、弁護士に委任する際にかかる費用が保険金として支払われることになります。
一般的には300万円まで保険会社が弁護士等の費用を負担するという商品設計です。
  
弁護士費用特約の利用は、自動車同士の事故ではないと利用できないように思われがちです。
もっとも、自転車運転中に自動車事故に遭われた場合でも、被害者や被害者の同居の親族等が加入されている自動車保険にこの特約が付いていれば利用できる可能性があります。

 

したがって、自転車で交通事故に遭われ、交通事故に基づく損害賠償請求をお考えの場合は、弁護士費用特約の利用を検討されることをおすすめします。
 


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